久しぶりのブログ更新になります。
平成が間もなく終わりを告げますね。
国際恋愛や国際結婚について書き出したブログですが、いつしか私の個人的な興味から、統計を調べたり、そんなブログになってしまいました(苦笑
最近特に目を引くのは、日韓関係の悪化ですが、この半年ほどの間に、私自身も混乱するくらいのたくさんの情報が頭の中に飛び込んできました。
過去の歴史だとか政治の問題とか、新しい年号を迎えるにあたり、大きな転換期にこの日本という国がいよいよ突入する、そんな年号の幕開けなのかもしれないと感じています。
さて、
私は日本人と父とフィリピン人の母を持つ、いわゆるハーフですが、今回はここ最近のニュースを見ていて興味を持った事の中から、私らしい視点でまた調べてみたことがありますので、それを書かせていただきたいと思います。
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2019年3月に法務省より発表された外国人入国者数の確定値
私が前回ブログをアップしたのが10月で、そのとき6月までの速報値をお伝えしましたが、3月のプレスリリースで2018年の確定値が公表されましたので、まずは日本にどのくらいの外国人が暮らしているのか、そこからお伝えします。
私の使わせて頂いているソースは、厚生労働省と法務省ですが、外国人の入国者数など入国管理局に関わる情報は法務省、在留資格別だとか婚姻などについてが厚生労働省になります。
まずは2019年度3月公表の外国人入国者数(中長期滞在)の確定値を御覧ください。
※クリックすれば大きく見て頂くことができます。
平成最後の統計確定値である中長期滞在の外国人数ランキングはこのようになっています。
第1位 中 国 764,720人
第2位 韓 国 449,634人
第3位 ベトナム 330,835人
第4位 フィリピン 271,289人
第5位 ブラジル 201,865人
そして平成23年末時点までしか統計数字はありませんが、韓国・朝鮮人はその時点で第2位の542,182人ですから、もしひとまとめにして言って良いのであれば、朝鮮系の中長期滞在者は上記人数よりも多いと考えられると思います。
これを在留外国人の総数グラフで見てみましょう。
この統計は中長期滞在者の数になりますから、観光などの短期滞在は含まれません。
前回番狂わせのあったフィリピン人とベトナム人の順位変動はそのまま差が開く結果となっていて、ベトナム人の入国が日に日に多くなっているのが解りますよね。
前回同じ内容の前回分を集計した表を引用していますので、こちらの記事と併せて比較して頂けると、ベトナム人が急増している事がわかりますよ。
ずっと増え続けていたフィリピン人の6年分の増加人数分を、ベトナム人は僅か1年で急増しているのです。
そして、それに続いて増えているのが、やはりと言うか・・・中国人です。
確かに観光客の伸びはあるのですが、それでも特に外国人の集中する東京で暮らしていると、中国人は本当に目に見える場所で多くなったと感じます。
それは観光客と言うよりも、日々の生活の中において目に入るようになってきたという事です。
飲食店、コンビニ、小売店舗、どこにでもいるし、どこでも中国語のアナウンスがあって、街を飛び交う言葉は中国語があまりにも多い、と感じるようになりました。
都道府県別外国人数の推移
そして、近年外国人数が2桁台で増え続けている地域についても統計で見る事が出来ます。
※クリックすれば大きく見て頂くことができます。
ちょっと解りにくいですよね(汗
まとめますと、近年10%以上の増加率を示している地域は以下の通りです。
※平成30年度末時点
北海道 39,899人
沖縄県 18,025人
鹿児島県 10,547人
宮崎県 6,621人
佐賀県 6,452人
この中でも沖縄県については、以前よりひたすら外国人が毎年2桁台の伸び率で増加し続けている状況なんですね。
それから、この2年間で急増しているのは以下の地域になります。
熊本県 15,576人
島根県 9,274人
青森県 5,786人
傾向からして、おそらくはこれからも外国人が増え続けていくであろう地域と言えそうです。
そして総数で言うと上位ベスト10はこんな感じです。
都道府県別外国人数ランキングはこのようになります。
第1位 東京都 567,789人
第2位 愛知県 260,952人
第3位 大阪府 239,113人
第4位 神奈川県 218,946人
第5位 埼玉県 180,762人
第6位 千葉県 156,058人
外国人は圧倒的に関東圏に集中している事がわかります。
急増している地域はあるのですが、人数だけで比較をすると上位を占める地域にいる外国人数が圧倒的に多い事がわかりますよね。
査証別外国人数と入国目的に特徴のあるベトナム人の査証
ほとんど同じ入国者数であったフィリピン人とベトナム人ですが、これは前回の記事でもお伝えしましたが、入国者の目的が大きく違うのが特徴です。
つまり査証が違うのです。
フィリピン人の場合、圧倒的に多いのが永住者になります。
これは、永住者という査証資格を取得するための条件を考えますと、長期で日本に滞在されている方が多いと言えます。
おそらく日本人と結婚した、あるいはその後離婚した、そのような諸々の事情はあったにせよ、日本に密着して、日本に根を張って生活している方が多いという事だろうと思うのです。
このフィリピン人と同じような傾向にあるのが、第5位のブラジル人です。
ブラジル人も永住者が圧倒的に多い。
統計データを見てみましょう。
勿論永住者という査証が最も多いのは中国人ですが、中国人に関しては、すべての査証が多いので、特徴と言えるかはまた別の話になるのではないかと思います。
ところが中長期滞在で入国者数が急増しているベトナム人は違います。
圧倒的に多いのは、”技能実習“と”留学“です。
そして入管法改正後、外国人の違反者数は大幅に減少したとは言え、2019年3月の法務省プレスリリースによると、まだこれだけの違反者がいて、不法残留者、不法入国者、資格外活動者などで、退去強制手続を執られた外国人の27%はベトナム人という状況です。
- 平成30年中に出入国管理及び難民認定法違反により退去強制手続を執った外国人は,1万6,269人で,平成29年に比べ,2,583人増加しました。
- 退去強制手続を執った外国人の国籍・地域は98か国・地域であり,国籍・地域別では,ベトナムが最も多く,4,395人で全体の27.0パーセントを占めています。
- 退去強制手続を執った外国人のうち,不法残留者は1万4,353人,不法入国者は409人,資格外活動者は476人です。
- 退去強制手続を執った外国人のうち,最終の在留資格が「短期滞在」であった者が5,304人と最も多く,次いで,「技能実習」が3,461人,「特定活動」が2,566人です。
- 退去強制手続を執った外国人のうち,不法就労事実が認められた者は1万86人で,全体の62.0パーセントを占めています。
不法就労の稼働場所別では,関東地区が7,224人で,不法就労事実が認められた者全体に占める割合は71.6パーセント,次いで,中部地区が1,421人で,同14.1パーセントです。
なお,都道府県別では,茨城県が1,975人と4年連続で最多となっています。- 出国命令制度の対象となった不法残留者は6,245人です。
- 平成30年中に退去強制令書により送還された者は,9,369人です。
- 平成30年末現在,退去強制令書が発付されている被仮放免者数は,2,501人です。
私は前回のブログで、ベトナム人の査証資格と近所のコンビニに務めるベトナム人女性の印象から、とても好意的な記事を書きましたし、勿論高い志しを持って入国している方も多いと思います。
それでも法務省のプレスリリース記事を読む限りでは、残念ながら”技能実習“という資格で入国をして、実は別の目的を持った方もいる、というのが実情のようですね。
厚生労働省の最新統計データからわかった国際結婚で生まれた子供たち
徴用工(募集工)、慰安婦、そしてレーダー照射、天皇陛下へのあり得ない暴言、立て続けに話題の多い日韓関係ですが、嫌韓では無かった私もさすがにため息が出てしまうような状況になっています。
そしてネットでは盛んに言われている、”在日”という言葉。
“在日”って、本来であれば日本以外の全ての国を指すはずですが、主に韓国人に対して使われているのが実情ではないでしょうか。
そして、今回私が興味を持ったのは、この”在日”では無くて、”日本人”でありながら、混血として生まれてきた子供達についてです。
なぜかと言うと、私の国籍は日本ですし、ずっと日本で暮らしてきましたが、フィリピン人と日本人の間に生まれた私の心の中には、たとえ日本人として日本で暮らしていても、常に心のどこかにフィリピンがあるからです。
ハーフとして生まれてきた子供の心
以前、私の母が夜のお店で仕事をしていた事を知った方から、「お前のお母さんは沢山の日本人を騙してきたのだろう」と言われたこともあります。
そのとき私はとても傷つきましたが、日本にいるフィリピン人の中にはそのような一面を持った人達もいるのでしょうし、私がハーフである事は変えようの無いことです。
それでも私にとってはもう1つのふるさとですから、フィリピンを嫌いになる事はありません。
私に対して時々心無い言葉を言う人もいるけれど、それでも多くの日本人は私がフィリピンハーフだと言っても差別などされないし、むしろ私に対して温かい方が多いのです。
最悪といわれる日韓関係ですが、これについて私が浅い知識で何か言うことは出来ませんし、言うつもりもありません。
でも、日本に住み、フィリピンハーフである私にとっては、何故か日本は韓国を、というか朝鮮半島を優遇しているとしか思えないことが、知れば知るほど見えてきました。
でも、ふと思ったのは、日本人でありながらも、外国人と日本人との間に生まれた子供達って、たぶんもう1つの自分のルーツである国を、余程の事がない限り嫌いになる事なんて出来ないのではないかと思いますし、中には日本人でありながらもう1つの国を強く愛する人もいるのではないか、そう思ったんですね。
そしてそれは育てられる環境に大きく影響するのではないかとも思っています。
私は日本人である祖父母、そして父に、”日本人”として育てられてきました。
だからフィリピンへの想いはあっても私にとってのふるさとは日本なのです。
これは、とても表現が難しいですし、ハーフの人にしか理解できない感覚かも知れませんが、私は日本人でありながら、日本とフィリピンどちらも自分の故郷という感覚があって、私にとって最も心が痛いと感じるであろうこととは、日本とフィリピンが国同士で争う事です。
これから益々増えてくるであろう、私の様な感覚を持った人達って、この日本にどのくらいいるのだろう。
それが、今回私が国際結婚で生まれた子供の数を調べてみようと思った動機なんです。
そこで早速また調べてみました(汗
年別国際結婚で生まれた子供達の人数
今度は厚生労働省のデータからですが、エクセルにまとめてみましたのでご覧ください。
これらの数字は、厚生労働省の人口動態調査より引用してまとめたものです。
※クリックすれば大きく見て頂くことができます。
小さくて見えにくいと思いますが、父親か母親の一方が外国人の出生数を集計したものでして、途中公表されていないデータはあるものの約25年間の分のデータになります。
総数だけを抽出してみるとわかり易いかな・・・(苦笑
これによると、この約25年間でハーフと呼ばれる子供達は、日本に約50万人いる事がわかります。
年によって差はありますが、ざっくりで強引にまとめてしまうと、年20,000人程度の国際結婚による子供達が生まれている事がわかります。
国際結婚数が急増したのは平成になってからですから、この約50万人という数字に多少加えた人数のハーフの子供達がいると言えるのではないでしょうか。
でも、実数はこのデータでは見えないですよね。
だって、これ以前から国際結婚はあったわけですし、例えば既に戦後70年以上経過しているのですから、ハーフの子供達が結婚してクォーター世代も既に沢山いるわけですよね。
更に、日本へ帰化した人達もいるわけですから、帰化した人達はそもそもハーフでは無いわけですし、今回の私の視点では明確な数字と言うのは、ここまでの調査では見えにくいですね(泣
そう考えますと、国際化が進むということは、自ずと混血も帰化人も増えていくことなのですから、「日本人」という定義って何なんでしょうね、そういう疑問に繋がります。
そして、日本人でありながらも、日本と言う国に根を張っていない人達が、もしもこのハーフやクォーターの中にいるのだとしたら、それって怖いことだなぁと感じました。
だって、2つの祖国を持つ私みたいな人達にとって、故郷への想いを変える事は不可能だと思うんです。
それは自分が父と母から生まれた事実を否定するようなものだからです。
そのように考えますと、私が自分を日本人であると言える定義って、日本であれば天皇陛下であったり国旗は国の象徴であり、それに対する”誓い”とか”宣誓”といった行為をおこなう事が「日本人」である、ということになるのかなと感じました。
私の個人的な考えですので、どうか優しい気持ちで読んでください(泣
新年号「令和」への願いとまとめ
私は以前外資系企業に勤めていましたが、今は父の手伝いをしながら自分の趣味を活かしたアートな仕事をしています。
忙しいときはとても忙しいのですが、自分で時間を作る事も出来ますので、そんな時にはひとり旅をしたり、父の出張に連れて行ってもらったりしています。
先日は中国へ連れて行ってもらいました。
上海ではなかったので、私のお友達には会えませんでしたが、深セン市へ初上陸でした!
(中国は広いですから会えるわけありませんが)汗
香港経由で行きましたので、少しだけ香港を楽しんで、後は父の後について華強北というエリアに宿泊をして、秋葉原の何倍あるんだろうという電気の街を見てきました。
写真だとわかりにくいかも知れませんが、この街全体が秋葉原みたいなところでした。
地下鉄も乗りましたし、南区というエリアにあるビジネス街も散策してきました。
ティンセント(WeChatという中国版LINEの会社)の大きな本社ビルや、百度(中国版yahoo?Google?)の本社ビルも見てきました。
大きな都市ですし、急激な発展を遂げた都市ですから驚くことばかりでした。
日中関係も様々な問題を抱えているとは言え、それでも万葉集から採用となった、日本の新しい年号である「令和」の時代が間もなく訪れます。
深センでは、商売であれば英語圏の相手には英語で、日本人を相手にする時には日本語で、といった深センのビジネスマン達のマインドを感じたのと同時に、ビジネスから離れた途端に、「中国へ来たのだから中国語が当たり前だ」という自国に対する強い自信を中国人達からは感じました。
日本は公私とも相手を思いやったり、言葉にしても出来るだけ相手に合わせようとする傾向にあるのではないかと感じます。
それは日本の良さであり、優しさであり、日本的な事なのかもしれません。
それでも「令和」の時代には、日本がもっと日本らしく、さすがに中国人の様なというと語弊がありますし、それを望みませんが、国としてもっと自立した力強い国であっても良いのではないかと、特に最近は感じています。
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