国際結婚したいなら、やはり日本人と外国人の恋愛や結婚に対する価値観の違いを知っておくべきでしょう。
前回の記事で日本人と外国人の恋愛に対する意識調査の実態から見える価値観の違いを書き、少なくともヨーロッパの国の中で、フランス、スウェーデン、イギリスとの比較と言う事にはなりますが、恋愛に対する考え方とか価値観が、日本人とは大きく違う事がわかりました。
今回は結婚についてはどうなのだろうと思い、調べましたので、結婚したい人、結婚に価値を見出していない人、その理由について私の考えを書いてみたいと思います。
公開されている最新の調査データは、平成27年度分になります。
平成27年度少子化社会に関する国際意識調査報告書
Contents
ヨーロッパの国と日本人の結婚に対する考え方
前回恋愛に対する価値観の違いを調べていて、日本人は「恋愛=結婚」と結びつけて考える傾向が強い事がわかりました。
結婚に対する考え方の意識調査では、そのままその傾向が表れていますね。
日本では「結婚はした方が良い」と考えている人が、この10年間ずっと50%以上いるのに対して、フランスやスウェーデンでは、この10年間で減少傾向にあり2015年の調査時点で20%強という結果です。
圧倒的な違いを感じるのは「同棲」という考え方についてです。
「結婚はしなくても良いが、同棲はした方が良い」と考えている日本人は殆どいないのに対して、フランスとスウェーデンでは増加傾向にあって、25%~36%もの人が結婚よりも同棲をするべきだと考えているわけですね。
これをまとめるとこんな感じです。
日 本 結婚した方が良い > 一人でも良い > 恋人はいた方が良い > 同棲した方が良い
フランス 同棲した方が良い > 結婚した方が良い > 恋人はいた方が良い > 一人でも良い
スウェーデン 同棲した方が良い > 一人でも良い > 結婚した方が良い > 恋人はいた方が良い
イギリス 一人でも良い > 結婚した方が良い > 同棲した方が良い > 恋人はいた方が良い
「結婚した方が良い」という考え方が圧倒的に多い日本人に対して、他の国の傾向は明らかに違う事がわかりますよね?
独身でいる理由はなんでしょうか?
今回の意識調査の対象は、20代、30代、40代の独身者で、それぞれ全体の30%ずつほぼ均等に分かれています。
次に調べたアンケート調査は「あなたが独身でいる理由は何ですか?」です。
人それぞれ独身でいる理由はあると思いますが、傾向としてやはり日本人とヨーロッパの国々の人達とでは、価値観に違いが出ているようです。
実際のアンケートでは1番目の理由、2番目の理由、3番目の理由と、理由を3つあげてもらい、それを合計しています。
1番目の理由として選ばれた回答と、3番目までの理由を合計した回答を比較してみると、とても興味深い結果になっています。
独身でいる1番の理由で、日本人が最も多かったのは「適当な相手にまだ巡り会わないから」です。そして「結婚する必要性を感じない」、「仕事に打ち込みたい」「独身の自由さや気楽さを失いたくない」と続きます。
フランス、スウェーデン、イギリスではどうでしょうか?
「結婚する必要性を感じない」その後「適当な相手にまだ巡り会わないから」か「同棲のままで十分だから」と続きます。
結婚に必要性を感じていなくて、同棲で十分だという、独身でいる理由からも、先ほどの結婚に対する考え方を裏付ける結果になっているように思います。
そしてこちらが1番目の理由から3番目までの理由を合計している「独身の理由」です。
上記は独身でいる1番目の理由でしたが、3つの理由を合計すると、どうして独身でいるのか、各国独身者の本音が見えているように感じました。
日本人の独身者が結婚していない理由ランキングは以下の通りです。
1位「適当な相手にまだ巡り会わないから」
2位「経済的に余裕がないから」
3位「今は仕事に打ち込みたいから」
4位「結婚する必要性を感じない」
5位「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」
6位「趣味や娯楽を楽しみたいから」
このうち、4位の「結婚する必要性を感じない」以外は、他国に対して日本が堂々たる1位でした(苦笑
そして急浮上してきたのが「経済的に余裕がないから」です。
フランス、スウェーデン、イギリスでは、以下の様なランキングになります。
1位「結婚する必要性を感じない」
2位「同棲のままで十分だから」
3位「適当な相手に巡り会わない」
4位「結婚するにはまだ若すぎるから」
5位「今は仕事に打ち込みたい」(スウェーデンは4位)
6位「経済的に余裕が無い」(イギリスは5位)
日本人との大きな違いを感じるところは、まだ巡り会えていない、同棲のままで十分、結婚する必要性を感じない、というこの3つの回答が多く、日本人のように、独身の自由さを失いたくないとか、趣味や娯楽を楽しみたいといった、個人の楽しみ重視的な傾向が、ヨーロッパの国の独身者には少ないことです。
結婚や同棲に対する意向はどうでしょう。結婚はしたい?
公式に調査された国際意識調査から、日本人と外国人(フランス、スウェーデン、イギリス)との恋愛や結婚に対する価値観の違いは良く見えてきました。それでは結婚願望の強い日本人と外国人の結婚に対する意向はどうなのでしょう。
独身でいる理由はわかったけれど、結婚したいと考えているのでしょうか?
これを見て気が付きませんか?
日本人って、すぐにでも結婚したい、2~3年以内で結婚したい、いずれは結婚したいって考えている人の割合が84%もあるんです。
独身の自由を失いたくないとか、趣味や娯楽を楽しみたいと言いながら、結婚はしたいのが日本人と言えそうです(苦笑
これをまとめるとこんな数字になります。
結婚・同棲をしたいと考えている人の割合
日本 84%
フランス 70.1%
スウェーデン 89.1%
イギリス 76.8%
ここで初めて各国の足並みが揃ったと言うか、やっぱり独身でいる理由や結婚に対する価値観は違っていても、みんな結婚あるいは同棲はしたいんだ、と思いました。
但し、日本人には同棲という考え方がかなり薄いことから、この結果で言える事は、日本人の84%はその殆どが「結婚したい」という意向です。
他の国の割合については、結婚と同棲になりますので、おそらく結婚だけで比較したら、日本がダントツ結婚願望の強い国民と言えそうですね。
日本人に人気の外国人ランキング
このサイトを立ち上げてから、私がハーフとして生まれてきたこと、どうして父と母が離婚してしまったのか、私の恋愛、私の結婚、沢山のことをお伝えしなければならないはずが、私自身がとても勉強になっているような気がします(笑
私が興味を持ち調べてきたのは、父の教えどおり「数字」の根拠に基づくものです。
前の記事で日本における結婚相手国ランキング、離婚相手国ランキングを作りました。
それでもう1つ興味が出てきたのは、「日本人が結婚したい」と考えている国ってどこなんだろうという事です。
色々調べてみたのですが、これは数字の根拠になる国の資料と言うものは見当たりませんでしたが、とても面白いサイトを見つけましたので、それを引用とご紹介させて頂きます。
紳士服のアオキさんのグループ会社で「アニヴェルセル株式会社」という、結婚式場を運営されている会社さんのホームページに掲載されています。
これはアニヴェルセルさんが独自におこなった20~36歳の男女1400人を対象としたアンケート結果です。
「もし、日本人が自分1人しか存在しなかった場合で、結婚相手に外国人を選ぶとしたら、どの国の人が良いと思いますか?」
という質問です。
めちゃくちゃ面白いし興味ある質問です。
その結果がこちらです。まずは4位~12位まで。
引用:アニヴェルセル
続けて日本人女性が結婚したい外国人ベスト3はこちら。
最後に日本人男性が結婚したい外国人ベスト3がこちらです。
もう~、なんと言えばよいのか(笑
なんですか?このランキング(汗
実際に国際結婚をした日本人の相手国ランキングと大きく違いますね。
勿論、日本に在留している人数が結婚数には関係しますから、実際の結婚数ランキングとは異なってしまうのですが、それでもただ1つだけ、理想と現実が重なった国があります。
アメリカです!
日本人女性が結婚相手に選ぶ第2位はアメリカ人ですが、実際に日本人女性が国際結婚をした国の第2位もアメリカです!
国際意識調査では、アメリカ人の資料はありませんが、離婚率という視点から見ても、どうやら日本人とアメリカ人の相性は良いのだと言えそうですね。
イギリス、アメリカ、そしてイタリアはもう本当に納得します(笑
それから、
アンケートの条件に、日本人は自分しかいないってあるにも関わらず、日本人男性が選んだ第1位・・・
「日本人」
日本人女子の皆さん、結婚願望が強いくせに、自分の仕事や趣味を大事にする傾向にある日本人男性に、愛情を込めて言ってやりましょう。
「バカ」って(笑
なんだかとても嬉しいアンケート結果でしたね。
私は、ああやっぱり日本人男性ってそうだよなぁ〜と感じたのですが、皆さんはどうですか?
まとめ
これらの意識調査に、「正解」はありません。
でも、ここまでの傾向を見てきて、何となくですが私なりに感じた事があります。
同棲に対する価値観を日本人は殆ど持っていませんが、それは良く考えれば、型に拘る日本人的な考え方からの真面目さなのかもしれません。
同棲という考え方以外では、日本人とイギリス人は傾向的に似ている点が多いことも解りました。
同じヨーロッパの国でも、イギリスだけが日本と似た傾向のある点が多いのです。
それは結婚に対する必要性の感じ方や、経済的な余裕についての傾向からはそのように見えます。
少し前の記事で日本人と国際結婚をした国別離婚率を調べたときに、同じ日本人同士よりも離婚率が低かった国を思い出します。
それがイギリスとアメリカです。
国や地域によって価値観の違いが生まれるのは当然といえば当然ですが、調和することで相互扶助の長期的な良い関係を築くことを考えたときに、日本人の良きパートナーとなる可能性の高い外国人とは、アメリカ人、イギリス人あたりと言えそうですね。
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