国際結婚

  (最終更新日:2019.09.13)

日本人は日本人同士で結婚するのが良いのでしょうか

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日本人と外国人 国籍が違う者同士で結婚するという事

国際結婚についてのパート3になりました。

「日本人は日本人同士で結婚するのが良い」

国際結婚の実態を知れば、少なくとも離婚の可能性は低くなると言えそうですし、現実的な問題として、どちらかの国で暮らす事を考えると、母国を離れるパートナーの負担分は軽くなると言えるのではないでしょうか?

厚生労働省が発表した統計データから計算した数字を見ても、国際結婚の離婚率はかなり高いことが解ります。

具体的な数字を知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。

国際結婚のデメリットについては、前の記事でも書きましたが、日常的に生活のするうえでの、日本人同士では考えにくい問題点がある事も事実でしょう。

アメリカ人と日本人の相性は良い?

でもだからと言って、それが「日本人は日本人と結婚するべきだ」的な考え方まで発展してしまうと、それは違うのではないかと思えるのです。

国際結婚の離婚率も、国別で見てみると、日本人同士の離婚率と変わらない国もあります。
アメリカ、イギリス、ブラジルなどです。

フランス、イタリア、それにロシアなどは、日本では少数派のため統計には出ていませんので、実態がどうなのかは判りません。

日本人の男性とアメリカ人の女性のカップルは、離婚率24%ですから、日本人同士よりもかなり低いです。

つまり離婚してしまうカップルには、言葉の問題、文化や価値観の違いという問題だけでは無く、もっと別の理由があるのではないでしょうか?

国際結婚をして日本で暮らしたときに苦労した事とは

私は身近に国際結婚をして離婚してしまった父がいますので、父に意見を求めました。

日本人と外国人が結婚をして、日本で生活をしたときに、国籍の違う者同士の結婚が、日本人にどのような苦労を生じさせたのでしょうか?

1.日頃生活するうえでの役所、銀行などの手続きは全てやらなければならなかった。

2.感情的な話し合いになったときに、お互いの言葉が通じなくなる。

3.作ってくれる料理に脂分が多すぎて口に合わなかった。

4.言葉をストレートに理解しすぎてしまうので、誤解が生じやすかった。

5.朝からダンスミュージックがガンガン流れる目覚めは勘弁して欲しかった。

6.金銭感覚の違いを正常に戻すのが大変だった。

7.教会や同じ国の人間と交流を持つと、そこから入ってくる情報を信じてしまい、何度か揉めた。

8.家にしょっちゅう外国人が出入りするようになった。

どれもが国際結婚したときには、考えられる事だと思います。
お国柄や本人の性格的なものもあるかもしれません。

国籍の違いによる苦労への補足

については、日本の生活を覚えるまでは仕方の無い事なので、時間と教育が必要なだけで、これを問題だとは思っていなかった。

についても、日本の気候や日本食に慣れさせていく事で、味覚を覚えさせていくしかないし、自分の性格的なものを、ちゃんと伝えることで、彼女自身の行動も変わっていくので、問題とは思っていなかった。ちゃんと理由を説明する事が重要

は言葉の問題というよりも、言葉の理解力の問題が大きいと言える。
最初のうちは言葉の理解力が乏しいわけだから、例えば日本人がいいけど・・これはちょっと・・の様なやんわり否定をしても、その言葉が否定である事を理解していないので、相手からすれば「YESになってしまう。
このようなケースは、同じ日本人同士でもあり得る事なので、解決するには出来るだけ長く一緒にいて、相手への理解が深まるほど無くなっていく問題だと思った。
については、国際結婚をする以上ある程度は仕方の無い事で、何かある毎に、日本人へ説明する何倍もの労力が必要になるのを感じたが、それも大きな問題とは思っていなかった。

では、どうして離婚という選択になってしまったのでしょうか?

結婚に外国人と日本人という境界線は必要ですか?

国際結婚だからと言って、日本人同士のカップルと大きな違いがあるわけじゃない。

ただ、何か問題が起きたとき、例えば浮気をした、暴力を振るった、相手の国や家族のプライドを大きく傷つけた、それらを疑われたとき等、日本人同士ならば説明や証明、猶予と言った対処が出来る場面でも、外国人の場合には、言葉や価値観への理解力が不足した状態では、どうしようもない状況にまで発展してしまう。

それが高い離婚率に繋がってしまったのではないか。

つまり父の話によると、「外国人だからこそ、日頃から相手を理解し努力する事が大事なのであって、それは日本人と結婚しても、本来であれば同じ」なのだそうです。

そう考えてくると、好きになった者同士が結婚して、一緒に生活をする事に対して、

「日本人は日本人同士で結婚するのが良い」という考え方は、国際結婚を考える以前の問題に思えてきました。

だって、愛し合った者同士が結婚するという本質から考えると、大事なパートナーに対して、日本人、外国人と、境界線を設けるなんて、私には出来ないと感じたからです。

併せて読みたい国際結婚シリーズ パート1


続けて読みたい国際結婚シリーズ パート2

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